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「アニー」仙台公演 2017年8月19日(土)ソワレ

by ひめ

ミュージカル「アニー」仙台公演を観ました。
今回は5年ぶりの「アニー」観劇でした。
キャストはこちらです。

今年から演出家が山田和也さんに変わり、舞台全体がリニューアルされました。
新演出版はブロードウェイ初演時の台本等を研究し、原点回帰をテーマとしてつくり上げたということですが、その言葉通り、作品の本来の良さがしっかりと伝わってきて、なおかつ日本人の感覚に合う味付けがされた演出だったと思います。

16年ぶり2度目の演出変更ですが、変わったところは、
16年前の演出変更でカットされたフーバービルのナンバーが、今年から復活していました。メッセージ性の強い、迫力あるナンバーなので復活はうれしかったです。
それから劇中劇のタップショーが無くなってました。この場面は楽しさはあるのですが間延びしている感じは否めなかったので、流れとしては良くなったと思います。
あと、かなり細かいですがアニーの歌い方が、「タメ」が無くなりストレートな歌唱になってました。
前は「朝が来ればー・・トゥモロー」だったのが、
「朝が来ればー・トゥーモロー」となってました。(この説明で分かるでしょうか…)
要するに17年前までの演出の時と同じ感じに戻ったといえますが、私はこのストレートな歌い方、好きです。
舞台装置も刷新されて、前よりもシンプルでスタイリッシュになってました。
開演直後の夜の孤児院内の場面は、窓の外に星空が見えていて、キラキラしていてきれいでした。装置がシンプルになったことで転換のスピードも早くなり、ナンバーの終わりが近づくと、「アイーダ」や「ウィキッド」のように、後ろでさりげなくセットチェンジが始まって、歌が終わると暗転することなく次の場面に移るので、ストーリーがサクサク進んでいって観やすかったです。

ではキャスト別の感想です。
アニー役の会 百花さん(トップ画像の左)は、お名前の通り華がある、とってもチャーミングなアニーでした。佇まいが本当に愛らしいので、ウォーバックスさんが夢中になるのも当然だと思いました。歌声は伸びがあって素敵でした。台詞もなめらかで良かったと思います。
モリー役の今村貴空さんは最年少で、やんちゃで可愛い雰囲気が良く出ていたと思います。
ペパー役の小池佑奈さんは、乱暴者で意地悪なペパーというよりは、お調子者のような印象でした。でもこんなペパーもありだと思います。
ダフィ役の宍野凜々子さんは「フリードレス」での歌唱力が抜群でした。
というか、「フリードレス」の歌い出しが、前はテシーのソロだったのがダフィに変わってました。
小さい子から最年長の子になって、ナンバーの印象も大人っぽく変わったと思います。
ウォーバックス役の藤本隆宏さんは歴代ウォーバックス役の中でも最年少だそうで、また、演出変更で髪型がスキンヘッドではなくなっていましたが、貫禄あるルックスと演技力・歌唱力で、これまでの方々にひけをとらないウォーバックスでした。
ハニガン役のマルシアさんは、意地悪さと哀愁が漂う王道のハニガンで、まさにはまり役でした。特に歌の迫力がすごかったです。ダンスもセクシーでかっこよかった!
グレース役の彩乃かなみさんは、これまでのグレースと同様に上品で聡明な雰囲気でしたが、演出変更でさらにコミカルさも加わって、新しいグレース像を作り上げていたと思います。
ルースター役の青柳塁斗さんは、登場した瞬間から、怪しくチャラい雰囲気を出していました。また側宙やバク宙が決まっててかっこよかったです。
リリー役の山本紗也加さんは、スタイルが良く存在感がありました。歌もダンスも良かったですが、台詞も印象に残りました。

新演出のアニーは、テンポ良くスピーディでありながら、台詞の掛け合いは丁寧で、最初から最後までじっくり楽しめるミュージカルに仕上がっていたと思います。
キャスト、そしてオーケストラのみなさんの熱演も素晴らしかったです。
本当に観て良かったと思える「アニー」でした!


ひめ
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